ダイエット

2018年04月01日

漢方ダイエット防風通聖散で体重が減る?

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ダイエットに関する商品が多数販売されています。

器具であったりサプリメントであったり種類はそれこそ星の数。

中には怪しい物も少なくありません。

 

そんな中、ドラッグストアでも購入できて有名な製薬メーカーも製造しているとなれば信頼度は高いでしょう。

その名は防風通聖散。漢方薬です。

そのままの名前でも出ていますし、ナイシトールなど名前を変えて販売されていたりもします。

 

本日はその防風通聖散の効果を解説します。

 

1、防風通聖散は痩せるの?


答えを先にいいます。痩せます。

ただし、条件が幾つか付きます。


 

①体質が防風通聖散の効果と合致している事

 漢方薬全てに言えることですが、体質に合致したものを選ばなければ効果はありません。防風通聖散が適応する体 
 質は「実証」「湿熱」と呼ばれる体内に熱がこもってしまうタイプです。

 

②防風通聖散を飲む以外にも努力をする事

 飲んだら痩せる。そんな魔法のような薬ではありません。

 適度な運動を行い、代謝を上げて脂肪を燃焼しやすくする。そういった努力が必要です。防風通聖散は補助と考え 
 てください。

 

③バランスの良い食事と規則正しい生活を心がける事

 現在の体はそれまで食べてきたもので作られた結果です。

 甘いもの、揚げ物をガンガン食べていたらどんなダイエット法をしようともどんな薬を飲もうとも体重は減らない 
 でしょう。だからと言って、サラダばかり食べていたら栄養不足になります。

 糖質は控えるべきですが、たんぱく質と脂質はしっかり食べるようにしましょう。

 

 

 

 

2、防風通聖散の効果

  防風通聖散は体内に溜まっている悪い熱を追い出し、便通をよくすることで痩せやすい体質を目指します。

味の濃いもの、脂っこいもの甘いものを食べると大量の熱を生み出し、一種の興奮状態になります。

そのため、食べ過ぎの傾向に走ってしまいます。

でも、それを止めようとする働きもあり冷たいものを欲するようになります。

アイスクリームの登場ですね・・・・

そして食べ過ぎと冷たいものを食べることで便秘になります。

 

そこで防風通聖散の登場です。

食事によって発生する過剰な熱を追い出すことで食べすぎを抑制します。

また腸内のベンを押し出すことで腸の機能を回復させ腸を正常化します。

 

結果、過剰な食事を抑制して体内に便が貯まることがなくなり太りにくい体質へ。

ただし、太りにくい=痩せるではないので、体重を落とすには痩せるためのアプローチを忘れずに。

 


3、防風通聖散が合う人、合わない人

 防風通聖散が合う体質は、味の濃いもの脂っこいもの甘いものが大好きで食べ過ぎてしまい、おへそ周りから太っていて、割と体力があり熱が溜まりやすく暑がりで顔が赤くなりやすい、便秘のある人です。

 

逆に言うとこれ以外の人は飲んでも効果がない、または体調不良に陥ります。

とくに、冷え性の人や胃腸が弱く、あまり沢山食べない下痢をしやすい人は不向きです。

 

そして絶対に飲んでは行けない人は妊娠中の人です。

カフェイン同様の興奮作用のある生薬と子宮の動きに影響を当たる成分が含まれるので

非常にまずいです。



fortis_ at 20:24|PermalinkComments(0)

2018年03月01日

漢方的視点から体質別ダイエット法①湿熱 スイーツ唐揚げ大好きなタイプ

特徴

・食欲旺盛
・食べるのが早い
・揚げ物が好き(脂っこいもの)
・スイーツ大好き
・アイス、ビール冷たいものが大好き
・体力あるから夜更かしも平気

✩がっちり体型
✩暑がり・汗かき
✩ニキビや吹き出物
✩便秘気味
✩体調崩すと下痢
✩トイレが近い
✩リバウンドを何度も経験


タイプ解説!

食べる量も多ければ食べるスピードも人並み以上。
明るく元気で活力体力に溢れ結構タフ。
キンキンに冷えたビールがたまらなく好き。つまみは揚げ物LOVE。
チョコレートやアイスを常に常備。

このタイプの食欲は正常な空腹ではなく、体内にこもった熱により興奮状態になりやすいためです。
体内に熱があるので冷やそうと冷たいものが欲しくなってしまうのです。
とくにビール&唐揚げのような組み合わせが好きな方はますます太って行きます。
このタイプは元気に見えますがじつは暴飲暴食、冷えたものを頻繁に取るため
胃腸が疲れて機能低下してしまい、吸収と排泄のペースが崩れてしまっているケースもあります。


対策
体力に過信しない。ゆっくり食事と快便の習慣を。


食べたものをしっかり消化し排泄できる習慣を作りましょう。体内に余分な物(熱)を溜め込まないように。
快便は規則正しい生活によって生まれます。

体力があるからと言って夜更かしはしないでしっかり寝ましょう。遅くとも23時までに就寝を目指しましょう。
じつは、体力があるように見えているだけで本当は興奮状態のハイな精神状態になっているだけで
体内はエネルギー不足気味だったりします。
元気に動いていたけど突然どっと疲れを感じたりしませんか?

しっかり寝て、スッキリ起きて、ゆっくり起きて、優雅に朝ごはんをしっかり食べて。しっかり出すものは出しましょう。


早食いをやめましょう。よくかんでゆっくり食べましょう。それが難しいだよ!って思う人は
ゆっくり食べるのではなく、優雅に美しく食べるイメージで食事をしてみてはいかがでしょうか。
一つ一つの食材の味を楽しみましょう。

胃に十分な食料が入って血糖値も上がって「満腹状態」になってから実際に脳が「食事やめ!」の信号を出すまで10分~20分のタイムラグがあると言われています。
早食いをしているとこのタイムラグの間にも食べ物を詰め込んでしまうので「食べ過ぎぃぃ!」の状態になってしまいます。
元が食欲旺盛なタイプなので無理に我慢してしまうと反動で食べ過ぎてしまう傾向があるので
1回の食べる量をへらして回数を増やすというのもひとつの手段です。
ただし、夜遅い時間は胃腸を休ませる時間を作るために何も食べないほうがよいです。
また、大腸が活発に動き快便にするためには水以外の物を口にしない時間が6時間~8時間必要と言われています。

お酒は控えめに。揚げ物、脂っこいものは控えましょう。
熱が籠るタイプなので熱を生み出す食品は避けましょう。
 例)とうがらし等辛いもの、大量の肉類、日本酒、蒸留酒。

また、胃腸が冷えて機能低下しやすいので冷たいものも控えましょう。
ジュース、炭酸飲料、ビールは禁止です。

野菜たっぷりのお味噌汁やスープを主軸にごはん・肉、魚など偏りなくまんべんなくバランスよく食べましょう。



積極的な運動も効果ありです。
汗をかいて溜まった熱を開放させましょう。水泳はとくにおすすめです。
動いたあとにお腹がすくかもしれませんが、焦らずゆっくりご飯を食べましょう。



fortis_ at 19:42|PermalinkComments(0)

漢方的視点から体質別ダイエット法②気虚 少食でも太っちゃう私タイプ

特徴

・風邪をひきやすい
・お腹に力が入らず便秘気味
・胃腸が弱い
・疲れやすい
・運動が苦手
・シワやたるみが気になる


✩全体的にポチャっとした体型
✩体に締まりがない
✩ダイエット願望が強い
✩あまり食べないけど太る
✩お尻がたるむ
✩下腹ぽっこり

タイプ解説!
少食の為、エネルギー不足。体力もすくなく、運動が苦手。筋力もあまり強くない。
筋力(筋肉)が少ないので基礎代謝が低く、脂肪の燃焼効率が悪いため、食べたものがそのまま脂肪として
蓄積されてしまう。結果、少食なのに太りやすいという体質になってしまう。
また、疲れやすい、風邪をひきやすいのもエネルギー不足の特徴。女性の場合は生理が止まってしまう事も。

筋肉が少ないため、ボディラインを維持できず、お尻が下がってきたり下腹がポコッとしてしまう。
年を重ねるほどそのたるみが目立つようになってしまいます。

太ってしまう事を意識して食事量をへらしてしまうと、尚更エネルギー不足に陥り、代謝が低下して太ってしまう
という悪循環にハマることになります。

※エネルギー=カロリーではありません。活動エネルギーとか生命エネルギーとイメージしてください。


対策

しっかりエネルギーを生産する体勢を作りましょう

ダイエットの教本では「食事の制限」「運動」が王道として書かれていますが、このタイプは例外です。
一生懸命に運動したり食事を制限すれば少ないエネルギーをさらに消耗する事となり、最悪の場合は
体調を崩します。女性は生理が止まってしまう事もあります。

まずはエネルギーを生産できる体勢を作りましょう。
中医学ではエネルギーは食事と呼吸によって朝に生成されると考えられています。
朝の過ごし方が肝心です。オススメのパターンを書きます。

①朝、目が覚めたらカーテンをあけて太陽の光を浴びる
②大きく深呼吸して大気のエネルギーを取り込む(規定回数はないので好きな回数で)
③朝ごはんをしっかり食べる(腹八分)
④今日もエネルギー充填完了!と軽い気合の言葉。

多少、注意する事があります。
③の朝ごはんのメニューは若干注意が必要です。
 胃腸の力が弱く、冷えているという体質なので朝ごはんは温かい物をメインにします。
 生野菜のサラダや野菜ジュース、スムージーは冷やしてしまう性質があるのでやめたほうが良いです。
 野菜スープやお味噌汁でたっぷりの温かい野菜を食べるようにしてください。
 たんぱく質も忘れずに。卵や焼き魚が良いと思います。流石に朝からステーキや唐揚げ行く人は少ないと思いますが・・・
 あと、普通にごはんを炊くよりお粥にすると尚よいです。お粥のちからはすごいですよ。
 おすすめの食材は山芋や自然薯です。胃腸を元気にする働きがあります。ただし、生の芋は胃腸に負担になるので加熱して食べましょう。お味噌汁の具にするのがお手軽です。


普段の食事で気をつけていただきたい事
①胃腸が冷えて機能が低くなっているので、冷たい飲み物や生もの(お刺身)は控えめにする。
②胃腸の負担になる為、チョコレートやケーキなど甘いものは控えめにする。
③エネルギーを拡散させてしまう作用があるので唐辛子など辛い刺激物を控えめにする。


要約してしまうと

さっぱり味のバランスの良い温かい食事を腹八分で!


エネルギーの生産が安定して「最近ちょっと元気いいかも」と思えてきたら
少しずつ軽い運動を始めましょう(ウォーキング等)





fortis_ at 19:39|PermalinkComments(0)

2017年12月13日

ダイエット<太る原因を考えよう>


ダイエットを成功させるには「どうしたら痩せるのか」を考えるより「なぜ太るのか」を理解する方が
大切です。太る原因がなければ体重は増えません。太る原因を潰せば痩せるのです。


最初に結論から言っちゃいます。

人間が太る最大の理由は糖質過剰です!



日常の生活で消費する以上の糖質を摂取することにより太ります。
ちなみに脂質(脂肪)は太る原因にはなりません。
運動不足も原因にはなりません。運動しても運動で消費する以上に糖質摂取すれば太ります。
高カロリーも原因ではありません。カロリーという数値だけで見ていると失敗します。
大切なのは「なぜカロリーが高いのか」を理解することです。


まずは誤解を解くところから行きます。
脂質(脂肪)は太る原因にならない。
何故か?
例えば牛肉を食べたとします。
クチでよく噛み、胃に入り・・・・・・それがそのままお腹のお肉になる・・・・・訳ではないですよね。
これは小学生でもわかりますよね。
消化器官を通過して脂質より細かい物質に分解されて吸収されます。
じつは脂質は消化効率、吸収効率があまりよくありません。
多く食べたとしても必要以上の量は便として流れ出てしまいます。
なので、ダイエットの為に脂質を減らす・・・というのはあまり効果が無いと思われます。
脂質は細胞を構成する大切な要因です。極端に減らしてしまっては逆に健康に悪いのです。


脂肪のお話はここまで。

糖質のお話へ行きます。


ここでいう糖質は「砂糖」だけではなく「炭水化物・砂糖」を表すものと考えてください。
砂糖も炭水化物も消化されると「ブドウ糖」になります。
腸壁からブドウ糖が吸収され血管内に入ります。糖質の吸収率はほぼ100%です。
ブドウ糖が血管内にたくさんある状態を「高血糖状態」にないります。
ブドウ糖は血液内にて最優先でエネルギーとして消費されます。
ちょっとした動作でもすぐブドウ糖を消費して筋肉を動かします。

しかし、吸収率100%なので食べたら食べた分だけ血液内にブドウ糖が増えます。
動かない、もしくはその場の動作で消費する以上のブドウ糖は余ってしまいます。
余ったブドウ糖はどうなるか・・・・・

第1段階としてグリコーゲンに再合成されインスリンというホルモンの働きで細胞内に「保存」されます。
ただこの保存容量はあまり大きくありません。
次に第2段階として脂肪細胞で中性脂肪として「保存」されます。
この脂肪細胞の保存容量は非常に大きいと言われています。
ちなみに脂肪細胞は増えるのではなく「膨らむ」という特性があります。

脂肪細胞が膨らむ=太るということになります。

健康診断で中性脂肪が高い数値だった、ということはブドウ糖が余って中性脂肪に合成されているということも考えられます。


ちなみに脂質(肉や魚、植物の油に含まれるモノ)はインスリンの影響を受けず、脂肪細胞に保存さることは
ありません。インスリンは糖質のみに反応します。


太る原因の糖質ですがどのような食品に含まれているかというと・・・・

炭水化物として
 ・小麦粉(パン、うどん、パスタ、お好み焼き、ケーキ)
 ・米
 ・イモ類
 ・そば
 
糖として
 ・砂糖
 ・フルーツ類
 ・野菜類

このような食品に含まれます。
フルーツ類にはブドウ糖ではなく「果糖」として含まれます。
果糖はブドウ糖以上に保存されやすいです。
果糖もブドウ糖同様にエネルギーになるのですが、ブドウ糖より消費の優先順位が低いので
どうしても「保存対象」になりやすいのです。
つまりフルーツも食べ過ぎれば太る。ということです。

ちなみに「カロリーが高い」ということは「糖質が多く含まれる」「脂質が多く含まれる」事を意味します。
その糖質と脂質の比率が太るか太らないかが分かれます。

例えば、ナッツ類はカロリー自体は高いですが脂質と繊維質が多く糖質はほとんど含まれていません。
太りにくい食品と言えます。また、硬さもあるため咀嚼回数が増える、消化速度が遅いので腹持ちもよく
間食としては優秀な食品だと思います。ただし、塩で味付けされているものは塩分の過剰摂取に繋がるので
やめたほうがいいです。



糖質は太る原因だから食べなければ・・・・・というわけにも行きません。
貴重なエネルギー源です。
それに全面的に避けてしまっては食事が楽しくありません。
取り過ぎないようにコントロールする事が大切だと思います。

いきなり減らすのも大変だと思います。いきなり高い目標は挫折します。
少しずつ減らして小さな目標を積み重ねていった方が成功します。
心理学の「成功体験」というのもありますが

糖質にはタバコや麻薬に匹敵するぐらいの中毒・依存症があるということにも理由があります。

次回は糖質の恐ろしさと糖質制限に関して考えようと思います。








fortis_ at 22:32|PermalinkComments(0)